katonobo’s blog

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動物園のメリーゴーランド

地方の寂れた動物園、そのなかで、まるでレストランでステーキを頼むと必ず添えられるニンジンのように、園内の端に遊園地が設置されている。
オオカミはずっと同じところをウロウロし、ペンギン達が水に潜るか迷っている間、遊園地の乗り物達は誰がか遊びに来るのを微動だにせず待ち続ける。
小さなメリーゴーランドの馬の乗り物達も、子供がこの愉快な遊具に目を付けてくれるのを待っていた。その馬の中の一匹、栗毛の子馬が待つのに飽きたのか、皆にいろいろな質問をした。
僕たちはどうしていつも同じところを回るんだろう?
彼らは答えない。彼らは乗り物であり、そんなことを考える必要はないのだ。
子馬は自分で考えることにした。
この背中に刺さった棒が悪いのか。この棒が僕を回る台に縛り付けるのか。
それとも退屈そうにしている係員が実は悪い奴で、僕をメリーゴランドの馬に変えてしまったのか。
そんなことを考えていると、小さな子供が母親と一緒にやってきた。
係員にチケットを渡して、入ってくる。
みんな自分の背中に乗って欲しくてソワソワしてきた。
子供は僕を見ると、母親に向かって何かを言い、こちらにやってきた。母親に抱っこされて、子供が僕の背中に乗る。
気をつけてね。
子供の母親が言った。
しばらくするとメリーゴランドが動きだす。
子供は僕の背中に乗って、棒にしっかりしがみついた。
音楽が流れる。