katonobo’s blog

プログラミング✖️暗号通貨✖️創作✖️思いつくこと徒然

騎士団長殺しホメ殺し

それは日差しが心地よい日曜の午後だった。僕は洗い古されたブルージーンズと、コンバースの黒いシューズ、少し厚手の黒いカーディガンを羽織って、マンションを出た。主人に良くしつけられた動物のように行儀良く駐車場に止まるミニクーパーに乗り、いつもの書店に向かった。ラジオをつけると、男性のパーソナリティが、ゲストをまねき、選曲した音楽を流していた。

 

たわいのない話が続く。彼らはとてもテンポ良く会話していた。ピンポン球のラリーのように軽やかだった。ただ、あまりに見事だったので、やりとりはほとんど僕の記憶に残らなかった。

 

途中で天気予報が入り、アナウンサーが、この夜は例年より寒くなるでしょうと伝えていた。彼らは、毎年この時期の気候を測り、そして今年はどうなるかを予想しているのだ。今はとても暖かいのに、どうしてここまで断言できるのだろう?僕は、もしかしたらオイルを差していない古びたネジのように頑固な職員がいて、毎日、厳格な姿勢で時間と気温と天候を測っているのかもしれないと思った。とても辛抱強く。まるで、ガリア戦記に登場するウォルセウスのように。

 

書店につき、ミニクーパーを駐車場に止めた。ミニクーパーはぶるると身震いをし、また行儀良くその場に止まった。書店に入ると、僕は書店に平積みされたその本を手に取った。

 

騎士団長殺し

 

やれやれ。僕は本を手に取り、つぶやいた。まず分厚い。装丁がしっかりしている。まるで購入した後、責任を持って、どこか目に付く場所に飾らなくてはいけないようだ。

私が仕留めた獲物ですと、客人にさりげなく、己のセンスをアピールする必要がある。知識の剥製。生臭くない分、実際の動物よりはマシかもしれない(もちろんどちらも客人をうんざりさせる)。

 

しかも2部に分かれている。

 

ちゃんと読み切れるのか。わからない。しかし、僕はこの「騎士団長殺し」のタイトルに不思議に惹かれていた。物語を読む前から、残念ながら、僕にとって騎士団長はすでに殺されているのだ。彼がどのような人物なのか、それを知るためには、読むしかないのだ。

「もし読めないなら、剥製になってもらうさ。」

僕はそう呟き、本を手に取った。

 

続く(続かない)

*疲れたのでもうやめます。とても面白かったです。