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書評:「やりがいのある仕事」という幻想

 先日台湾にバックパッカーで旅行に行ったんですが、ちょうど台風がやってきてしまって、ほとんど行きたいところに行けなくて、ホテルやカフェでずっと本を読んでました。なので、今回はアウトプットを兼ねて、その中でも面白かった本を書評しようと思います。

 

 ちなみに、書評の前に少し台湾の話なのですが、台北の故宮博物院に行きました。

台風がくると、ああいう公共の施設ってお休みになっちゃうんですね。ギリギリで入れた感じです。

みなさん、故宮博物院の目玉って何かご存知ですか?それは、何と「白菜」です。

あの、野菜の、「白菜」です。

ただし、本物の白菜ではなく、白菜をかたどった石です。

白菜には、子孫繁栄や、質素堅実など、縁起がいい意味が多いそうで、この白菜の石が目玉とされています。中国からの団体客が多く、白菜を見るためにみんな何十分も並びます。そして部屋に入ると、その「白菜」がちょこんとあるんですが、ずっとは見れないんですね。人気だから。

白菜の横には係員がいて、ほんの少し見ているとなんか言われて、白菜の前からどかされます。

テレビの、AKBの握手会の映像で、よくファンが目当てのアイドルの前にずらーと並んで、やっと自分の番がきたと思って話していると、すぐ側のガードマンみたいな人に引っ付かれて退出を促されているのを観たことあるんですが、あんな感じです。あれ、「剥がし」っていうそうですね。

なので僕は、白菜に会うために数十分並んで、そして剥がされました。そんな台湾の旅でした(投げやり)。

 

しょうもない話が長くなりました。

さて、今回の書評である「「やりがいのある仕事」という幻想」は森博嗣の本です。

 

森博嗣といえば、ドラマにもなった「すべてがFになる」でも有名です。

小説もとても面白いんですが、僕はエッセイがとても好きです。

もともと工学部の教授だった人であるため、文章がとても公平というか、一定の旋律が流れているというか、すごく読みやすく、入りやすいです(自分に内容が理解できてるかは別ですが)。

仕事も、締め切りは必ず守るし、一日一時間と決めて執筆しているそうです。創作活動をそんなにロジカルにできるとは驚きです。

この本も、すごく面白いです。

 

今って、就職活動とか恐ろしい世界です。20歳前半の若者が、自分の人生のやりがいとか、自分とはこんな人間ですだなんて言うのです。そして、仕事に対して、一種の幻想を持ちます。

本書にもあるように、仕事は人生をかけてやるものだとか言う空気が、今の若者には合っていないのです。社会人になるまでは、やりたいことを見つけることが尊いみたいに育てられてきたのに、急に社会人になった途端、古い考えを押し付けられるため、そのギャップに悩んでしまうのは無理がありません。

この本は、そんな幻想を解いてくれる本です。

仕事というものは、今どんな服を着ているかというのと同じくらい、人間の本質ではない。

「やりがいのある仕事」という幻想(前書き:キンドルだと何Pかわからないです。)

さくさく読める本です。

仕事に疑問を持っている人、仕事の立場から、偉そうになってる人など、一度この本を読んでみてはいかがでしょうか。