イーサリアムの素晴らしさに心打たれた自分ですが、イーサリアムって何?と説明する時に、簡潔に伝えたいなぁと思ってます。
いろんな本を読んでいますが、バシッとくる説明ってなかなか見つからないですね。
いくつか本に書かれている「イーサリアムとは?」を引用し、紹介します。
Ethereum(エセリウム)はブロックチェーンの元帳に置いて、チューリング完全な契約処理と執行を行うプラットフォームです。ビットコインの複製ではなく、完全に独立した仕様と実装を持っています。Ethreumは、ether(イーサ)と呼ばれる組み込みの通貨を持っており、契約実行の際に支払いを求められるものです。Ethereumのブロックチェーンの記録はcontract(コントラクト)であり、それは低位の言語、バイトコードに似たチューリング完全なコードで書かれています。contractは本質的にはEthreumシステム上で動くプログラムです。Ethereumのcontractは、データを保存することができ、etherの支払い、受け取り、保存ができます。また、分散型で自律的なソフトウェアのエージェントとして、計算可能な長さ無制限の(このためチューリング完全な)処理を実行することもできます。
ビットコインとブロックチェーン:暗号通貨を支える技術
p.243-244
Ethereumは2015年にリリースされた次世代型スマートコントラクト分散アプリケーション基盤であり、スイスを拠点としたEtherum Foundationにより開発が進められているオープンソースプロジェクトです。Ethereum以前のブロックチェーン基盤は基本的にビットコインの機能ををそのまま引き継いでいるため、カスタマイズ可能な範囲が狭く、仮想通貨以外での領域で利用するには非常に敷居が高い状態でした。その点Ethereumでは、Solidityなどのチューリング完全な拡張用言語を備え、スマートコントラクトの挙動を簡単かつプログラマブルに作成することができます。
イーサリアムは、ブロックチェーン技術を用いるアプリケーションを実装・運用するためのプラットフォームとして開発されているブロックチェーン基盤です。
従来のブロックチェーン基盤とは異なり、チューリング完全なプログラミング言語で記述したアプリケーションの動作が可能で、ビットコインとは大きく異なる構造を有しています。
上記3つは、ブロックチェーン関連で評判の高い3冊です。その中からイーサリアムについて説明している部分を引用させていただきました。
さすが、非常にうまくまとめられていますが、初めてイーサリアムという言葉を聞く人には難しいかと思います。
理由は普段見ない言葉がいくつかあるからです。共通する専門用語を抽出しますと、
・ブロックチェーン基盤
・チューリング完全
・コントラクト
この3つは説明する上で避けては通れないようです。
と言ってもいちいち説明すると混乱するはずなので、今までの概念から近いものを例にあげて説明することにします。わかりやすく説明する時に、厳密性は犠牲になります。
ブロックチェーン基盤は、やはりスマホの端末とかプラットフォームを引き合いに出すのがいいじゃないでしょうか。プラットフォームは最近聞くので知ってる人も多いでしょう。
ブロックチェーン基盤→悪い人によってデータの改ざんがされないスマホ端末みたいなプラットフォームのこと
チューリング完全→その端末で操作されるような様々なアプリが作れること
コントラクト→そのアプリを作るためのプログラミング
では、以上を踏まえて、初めての人にはこんな風に説明して見るとどうでしょう。
「イーサリアムとは、ブロックチェーンという技術を使うことでデータの改ざんを防ぐことができるプラットフォームのことで、スマートコントラクトと呼ばれるプログラミングコードで、イーサリアムのプラットフォームを使ったアプリを動かすことができるんだよ。」
なんとなくわかってもらえるかなって感じですかね。
やはり新しい概念って伝えるのが難しいなぁと思いました。