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いつか捨ててしまったあなた

自分がわからなくなる人。優しいがゆえ、相手に合わせているうちに自分がわからなくなる人たち。きっとあなたはどこかで、誰かの価値観や理想が正しいことだと思って、知らないうちに自分を捨ててしまったんだと思う。

 タイミングは人それぞれだろう。

例えばあなたは、将来しっかりとした人間になるため、もしかしたら就活を頑張ったのかもしれない。

就活戦争を生き残るためあなたは、会社が就活生から聞きたいであろう内容を考え、ゼロから話を作るのはダメだけど、1を10にするのは大丈夫なんだよと、窮屈で慣れないスーツとネクタイを身につけて、就活本一冊分に収まった優秀な学生マニュアルのハリボテを自分にペタペタと貼る。履き慣れない革靴が、徐々に汚れていくつれて、あなたは以前のあなたで無くなっていく。

大手とメガベンチャーはここは押さえておけ。あいつはうまく就活いっているようだ。あの子は初対面だと自分だせないからなぁ。面接は結局は数だよ。数こなせばどうやったら面接官が喜ぶこと言えるかわかるからさ。エントリーシートはこうやって書くと通りやすいんだよ。

まるでゲームのスコアを稼ぐような気分だ。そして、自分は優秀な司令官であり兵隊だ。この大きなチャレンジを恐れてはならない。このゲームには絶対に勝ち切らなくてはならない。

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あなたは無事社会人になった。社会人になれば、今までと全く違う環境が待ち構えている。お前の常識は社会では通用しないんだと自分の父親くらいの年齢の偉い人が言い切る。だから、一からしっかり勉強をするんだ。

全てが慣れない。教えてもらうこと、指示されること、その中で何が本当に大事かわからない。だからとにかく全部吸収しないと。ダメな奴なんて思われたらもう生きてはいけない。

なんでみんな5日も連続で働けるんだ?毎日神経をすり減らして、帰ったらボロボロで、ベッドに倒れて寝てしまう。金曜は少しくらい羽目外したっていいじゃないか。ついつい飲みすぎて、けどこの疲れた状態で迎える土曜日が、社会人ってことなのかもしれない。

いきなり放りだされた、社会という激流に流されないようにしがみつく毎日。

さぁ仕事に慣れたら自己研鑽だ。朝の時間は有効に使って、少し早めに起きて読書をしよう。連日の飲み会で太ってきてしまったからスポーツジムに行こう。このプラペチーノはカロリーが高い。3連休は恋人とどこかに出かけないと。ボーナスが来月だから、先に自分へのご褒美くらい良いよね。

仕事だけじゃだめだ。私生活もそろそろしっかりしないと。ちゃんとした人と付き合いたい。きちんと仕事をしていて、価値観が会う人と。将来は結婚も考えないといけないのだから。

相手に好かれる自分にならないといけない。そんな頑張ってる自分とラブソングを重ねて泣いたり、意味があるとも言えない気になるあの人のLINEの吹き出しの意味を読み取ろうと一喜一憂する。

少しでも理想の自分に近づかないといけない。

毎日に追われて、必死で駆けて、走って走って、周りを見渡したら、将来を語り合った親友が結婚していて、結婚式では泣いて、泣いて泣いて、幸せになってヨカったなぁ。あいつにはその資格があるよ。なんて。

けど、自分だって社会になんだかんだ馴染んでうまくやっているじゃないか。ちょっと大変だし不器用だけど、人に認められるように頑張っているし。

 

そんな状態がいつか解ける。突然解ける。解けないならまだマシかもしれないのに。

それは普段と全く変わらない仕事の帰り道かもしれないし、心が擦り切れて、突然思うように体が動かなくなった朝かもしれない。

あなたは気づく。自分の心が動かなくなっている。楽しいことがわからなくなっている。どこかに置いてきてしまったのか?

自分が好きなものってなんだったっけ?小さい時や学生の時って何にときめいて、自分は何が好きだったんだろう?あれから数年、気づいたら随分と自分ってものを捨てて、他の人の評価とか、社会が認める態度をぎゅうぎゅうに詰め込んでしまっていた。

気づいたら嫉妬に窒息させられそうになって、人の評価以外何も信じられなくなっている。当時クールでかっこよく見えた先輩と同じ年になったらなんてことはない。ただ仕事に慣れて疲れてただけだった。

新しいことに挑戦するのも疲れるし、面倒臭い。「機会があればね」なんて、誰かに誘われた時になにも考えず言ってしまっている。自分が動けないのを環境のせいにする。機会なんて望んでないし、きて欲しくもない。

 

自分を捨ててしまった、あなた。

自分は誰なんだろうかと、呆然と立ち尽くす。自分が何者なのか、もう思い出すことはできないかもしれないと絶望する。 

 

 けど大丈夫。あなたは戻れる。まずはしっかり休んで、あなたの帰りを待つあなたの心を取り戻そう。

どうすれば良いのか。時間はかかるだろう。毎日ちょっとずつ、昔に気づいたら捨ててしまった自分の大切にしていた気持ちを見つけて、拾っていくしかない。

なにか心がちょっと揺れた時、そのわずかなゆらぎを、見て見ぬ振りをしないようにしよう。どうして心が動いたのか、じっと見つめて、ゆっくりと、しっかりと考えるしかない。昔の記憶をたどる必要もあるし、自分はこういう人間だったんだって、しっかり見つめないといけない。

帰り道にとりとめなく妄想しながら帰るのが好きだった。

昔読んだあの漫画がとてつもなく好きだった。

そんなことを思い出そう。

そしてこれからは自分が大切だと思うものを大事にしよう。

自分の幸せは自分の心の中にしかないし、また、それは自分が理想とする姿ではないかもしれない。

それでもいいと思う。それがあなただし、きっとあなたが思ったより悪くないと思う。