かとのぼのマイコード・マイライフ

プログラミング初心者とアプリの個人開発者向けのブログ。たまに銭湯

個人開発が持つ参入障壁について考える

この記事をシェアする

個人開発がやりたくなる本: クリエイター13人の実録エッセイ

インターネット業界は参入障壁が低い産業と知られています。

ただ、ある尊敬する個人開発者の方々がTwitterで個人開発のメリットについてお話しされていた内容を読んで刺激を受け、実は個人開発にはなかなか特殊な参入障壁があるなぁと思ったので自分なりにまとめておこうと思います。

参入障壁とは?

そもそも参入障壁とは何か?

参入障壁は、一言で説明するなら新しく市場に参加しようとするときに掛かるコストの大きさです。

参入障壁(さんにゅうしょうへき)とは、ある企業が市場へ加わろうとするときに負うが、市場の既存の企業は負わない費用のことである。

参入障壁 - Wikipedia

 「参入」するときの「障壁」、だから参入障壁。漢字の意味のままですね。

イメージしやすいのは、例えば喫茶店のオーナーになりたいと思ったときに、お店を借りる家賃やコーヒーを作る機械が必要となります。このコストが参入障壁です。

そして、業界によってこの参入障壁の高さは変わります。

自動車業界に新しく参入するのは大変そうですよね?あとは銀行も見るからに大変です。資本も必要だし、様々な資格なども必要です。これらは参入障壁が高いと知られる業界です。

逆に、インターネット企業はどうでしょうか?パソコン一つあれば誰でもブログを初めて広告収入を稼ぐことができますし、EC(インターネット通販)で店舗をもたずに商品の販売ができます。そのため、インターネット事業は参入障壁が低い業種と言われます。

なぜ個人開発に参入障壁があるのか?

個人開発では、参入障壁の「コスト優位性による障壁」が非常に高いです。

「コスト優位性による障壁」とは、様々なコスト面で有利にサービスを提供できることにより発生する障壁です。

既存の個人開発者の運営・開発コストがゼロに近いため、新規参入者もコストをゼロに近づける必要があるので、チーム(企業)で参入するメリットを与えないということです。

なんせ個人開発は自分だけでサービスを作りますから、人件費は個人開発者だけ。つまり人件費はタダ。

多くの個人開発はパソコンを使ったサービスなので、当初の運用コストも月に数千円程度だと思います。

サービスが成長すればコストは膨らみますが、当初のコストは圧倒的に低いのです。

ですから極端な話、ちょっとでも儲かりそうなサービスだったらどんどん作ってしまえば良いのです。

いくらインターネット企業が初期の費用が掛からないと言っても、人を雇えば人件費は発生します。ですので、ベンチャーやスタートアップとして何か事業を始めるならある程度利益が出る目算がある事業を選ぶ必要があります。

ところが、先ほど述べたように個人開発でのコストは自分の時間だけ。

しかも個人開発者の多くは趣味の延長だったり「サービスを作るのが楽しくて、さらにもしかしたら儲かるとか最高かよ」というマインドなので数を作り続けられます。

この「コスト優位性による障壁」が個人開発において最強の参入障壁だと思います。

対象はマニアックなもの、激ニッチなもの

「コスト優位性の参入障壁」を念頭に考えるなら対象としては、市場もコストも個人レベルで管理できる規模と捉えるとわかりやすいかもしれません。(もちろん、もっと対象から何から自由なのが個人開発ですが。)

企業がスケールする可能性が低いと判断するようなマニアックだったり激ニッチなサービスで、自分一人でも管理・運営ができるものが個人開発にとって参入障壁が高い市場となります。

つまりちょっとした自分が欲しいサービスとか、すごいマニアックな市場とかになります。なんだか不思議な気がしますね。

ブランド化

また、個人開発は「差別的優位性による障壁」も高くすることが可能です。

要するに自分をブランド化するのです。

わかりやすい例では、せせりさんという個人開発者で有名な方がいますが、この方が作るサービスは人気です。彼が作るサービスが面白いとみんな知っているからです。もし仮に他の人が同じサービスを作っても、せせりさんのサービスが選ばれるでしょう。個人開発で一度ブランドを構築できればかなり高い参入障壁となるはずです。

ただ、ブランド化については人によってスタンスが違うでしょう。人によっては自分を出さずに運営したい人もいるはずです。

 

皆が個人でサービスを作るようになれば参入障壁は崩れるんじゃないか?

ここまでは、ベンチャーやスタートアップと言った組織に対しての個人開発の参入障壁を考えました。

でも、新規参入者も個人で開発すれば参入障壁がなくなるのではないかと思うでしょう。

その通りです。個人開発の参入障壁は、自分がただ働きで生み出す「コスト優位性の障壁」です。

相手もただ働き覚悟で同じサービスを作って来るのなら競合します。ただ、個人開発のフィールドでは解決すべき課題が山積みです。

あえて全く被るサービスを作ろうとは思わないはずです。

また、全てを真似する気でないならば、どうしても個性が現れます。

また、そもそも個人開発ができる人材は現在少ないと言えます。個人開発はかなり広いスキルが必要となりますし、まとまった開発時間も必要です。

www.katonobo.com

私は最近、英語学習用ツールとして翻訳単語帳を開発して運営していますが、このサービスも、個人開発でないと作れないサービスだと思います。

translate.ameneko.com

逆にやる気がある人はチャンスだから個人開発をしよう!

今回は個人開発は参入障壁があるぞという話でした。

もしプログラミングができる人で個人開発をやろうと思っている方はチャンスです。是非時間を作ってサービスを作ってみてください。

また、まだプログラミング経験はないけど、自分でサービスを作って見たい人も挑戦する価値があると思います。幸いなことにエンジニアの経験がなくても個人開発者にはなれます。必要な知識など詳しくは下記の記事に書いていますので参考にしてください。

www.katonobo.com

www.katonobo.com

 皆んな是非個人開発の魅力と、個人開発特有の優位性に気づいてもらえたら嬉しいです。